いま全国で「学校給食費の無償化」が広がっています。
川崎市では2017年12月から市立中学校で完全給食を全校実施しており、提供体制の面では全国に先んじてきました。ただし、費用負担は依然として保護者に残っています。
完全給食とは
完全給食は、ごはんやパンなどの「主食」、肉・魚・野菜などの「おかず」、そして「牛乳」の3つを基本とした給食です。栄養バランスの取れた食事を通して、成長期の子どもたちの健康と体の発達を支える仕組みです。
年間約5万円の家計負担

物価高騰によって食材費が上がる中、川崎市では2025年度の給食費単価が1食あたり376円に改定されました。(参考:川崎市公式サイト)
全国で「給食費の無償化」が進む中、川崎市は保護者負担のままです。1人あたり年間約5万円、兄弟がいれば10万円近い負担になります。
現場から届く市民の声
地域をまわる中で、多くの保護者の方からこんな声を聞きます。
- 給食費が上がって、正直きつい。物価も上がる中で、子どもの数が多い家庭ほど厳しい
- 友人から“給食費タダだよ”と聞いて驚いた。川崎もそうなってほしい
- “費用の心配がない”という安心感があれば、もっと気持ちに余裕ができる
仕事で忙しい保護者にとって、毎日、栄養バランスの取れた食事を子どもに届けてくれる「完全給食」の制度は、成長期にある子どもたちの健康の増進や体位の向上を図る、極めて重要な社会的仕組みです。
この制度を経済的な理由で不安に感じることなく、利用できるようにしたい。給食費の無償化で、子育て世帯の家計負担を軽減します。
子育て先進都市・川崎へ
小学校については、全国一律で2026年4月から給食費の無償化が実施される見通しです。2025年2月25日には、自民・公明両党と日本維新の会の三党で合意文書が交わされ、給食費の無償化が「子育て支援の柱」として正式に位置づけられました。
今後、国の制度改正により中学校への拡大も視野に入っており、さらなる拡充が予定されています。
こうした全国的な流れの中で、川崎市としても、国に歩調を合わせるだけでなく、一歩先に進む姿勢で中学校給食費の無償化をできる限り速やかに実現していく必要があります。
それは、子どもたちの健やかな成長を支えるとともに、家計の負担を減らし、家庭に少しでも安心を届けることにつながります。
中学校給食費の無償化を、できる限り速やかに。
子育て世帯の負担を軽減し、安心して子どもを育てられる社会を、この街・川崎からつくります。