和合大樹のプロフィール

セルフ版パンとサーカスの時代と化した現代日本

古代ローマ帝国時代の世相を揶揄する表現として使われる「パンとサーカス」という言葉。

詩人ユウェナリスが、権力者から無償で与えられる「パン(=食糧)」と「サーカス(=娯楽)」によって、ローマ市民が政治的盲目に置かれている事を指摘して用いた表現です。

愚民政策の例えとして、現代においてもしばしば用いられる表現ですが、現代日本は「パンとサーカス」状態に陥ってしまっているのではないでしょうか。

愚民政策とは、為政者が国民を政治的無知状態に陥れ、国民の政治参加を阻害する政策です。

為政者にとって、最も都合が良いのは、国民が政治に関心を示さずに、政治から離れていく事。

国民が政治に関心を持たなければ持たない程、為政者は好きなように政治を動かす事が出来ますし、権力者としての身分を脅かされる心配もありません。

その為、これまでの歴史を見ても、愚民政策をとってきた国家はローマ帝国を始めとして、数多く上げる事ができます。

そして、その殆どが衰退の一途を辿っているのは皆さんがご承知の通りです。

日本は、経済成長によって国は豊かになり(=パン)、大衆文化も成熟して様々な娯楽が増えていく中で(=サーカス)、心理的利己主義の普及によって、政治への直接的関心が薄れています。

古代ローマ帝国と少し違うのは、パンとサーカスは国家から与えられた訳ではなく、国民自身が自ら作り上げていったという自負があるという点です。

政治に頼らずとも、自らの力で豊かに生活できると国民が過信してしまっているからこそ、偶発的に生まれたのが今の「セルフ版パンとサーカス」状態なのではないでしょうか。

そして、それにうまく便乗して愚民政策化しているのが今の政治です。

出来るだけわかりにくく、出来るだけ密室で、出来るだけ国民が投票に行かないようにする事で、政治家が自らの身分を保つ事に邁進しているのです。

その結果は、投票率に如実に表れています。

国政選挙においても投票率は60%にすら届かず、一般人にとっては、政治家なんていつどこで何の仕事をやっているのかわからないような存在。

こうした国民の半分が投票に行かない現状は、不満があっても、自らの力で「パンとサーカス」を獲得する事が出来るようになってしまったが故の弊害なのかもしれません。

また、そもそも政治の動かし方や変え方を知らないので、難しい事に首突っ込むよりは、関わらない方が楽で無難だと考えている人が大半です。

政治家も国民もこの状態では、より良い政治やより良い社会になるはずがありません。

誰も行動しない社会だからこそ、一人一人が行動する事が必要です。

「セルフ版パンとサーカス」で満足して、上手くいかない事は既存の政治家の責任にするのも自由ですが、国や社会を形成しているのは政治家ではなく、国民一人一人であり、政治家を作り出している国民自身に最終的な責任も負担ものしかかってくる事を忘れてはなりません。

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TAIKI
1999年、川崎市出身の大学生。明治大学文学部在学。趣味は歴史研究、読書、旅行。若者の政治参加推進を掲げて幅広く活動しながら、参議院議員の音喜多駿に憧れ、政治について勉強中。雑記ブログを2019年10月7日より毎日更新中。2020年10月、赤羽でBARをスタート。地元PRメディア「なかはらPR」を一人で運営。