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ロシア帝国末期におけるマルクス主義の圧倒的普及と、ブルジョアジーの反動性、そして労働者の革命性

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前回、前々回とロシア革命について簡単にブログを書きましたが、今回はその革命が起きた土壌である、ロシア帝国末期の国内状況について書いていきます!

ロシアにおけるマルクス主義の普及

もともとマルクス主義が生まれたヨーロッパでは、マルクス主義は多くの社会主義思想の中のうちの一つにすぎませんでした。

すでにヨーロッパの労働者階級のあいだには、プルードン主義、サンディカリズム、ブランキ主義、ラサール主義、バクーニン主義などの土着の社会主義思想が根を張っており、それがしばしばマルクス主義の浸透を阻む役割を果たしていたのです。

しかし、ロシアにおいては、知識人と農民を基盤とするバクーニン主義的なナロードニズムはあっても、労働者階級を基盤とする社会主義思想としてはマルクス主義に対抗する独自の社会主義思想は存在していませんでした。

また、ナロードニズムの系譜を引き継いだ政党であるエスエル(社会革命党)も、実態はマルクス主義的政党と言ってもさして問題の無いくらい影響を受けていました。

そういった中で、マルクス主義はロシア革命の理論的柱として、ロシア国内で重要な役割を果たしていくことになります。

ブルジョアジーの反動性

当時のロシア国内は、歴史的に後発的な資本主義国家における不均等複合発展の産物としてのロシア社会において、種々の特殊性を孕んでいたという状態でした。

すでにヨーロッパの先進資本主義諸国では資本主義が燗熟し、社会主義の思想や運動が労働者階級のなかでかなり支配的となっていましたが、その間、ロシアでは農民の土地問題や絶対君主制の打倒など、ブルジョア民主主義的課題は歴史的に先送りされていました。

そして、機械制大工業という最も発達した資本主義的技術や、マルクス主義という最も発達した社会主義思想のような先進的諸要素と、歴史的に先送りされ先鋭化していた前時代のブルジョア民主主義的課題とが同時に並存し、ロシア国内で複雑に結合していたといえます。

この状況下で、ブルジョアジーは革命化ではなく反動化してきました。

帝政に対してよりも、下から労働者階級の革命を恐れた為、ブルジョア民主主義的課題を精力的に遂行することが出来ずに、それよりも、はるかに発達した社会主義運動が存在していた為、なおさら反動化する事となります。

そして、第一次世界大戦によるロシア帝国主義の高揚によって、帝政を打倒するよりも、帝政の下で外国市場を獲得することの方が重要になっていったのです。



労働者の革命性

一方、労働者階級はウラル山脈以西のヨーロッパ側に集中的に存在し、当時世界最大級と言われていたペトログラードのプチロフ工場には数万人の労働者がおりました。

このプチロフ工場の労働者たちは二月革命でも十月革命でも中心的役割を果たします。

このように、ロシアの労働者階級は、他のヨーロッパ諸国と比べて、大都市に集中的な形態で存在しており、すでにヘゲモニー的存在となっていました。

そしてロシア国内において、経済や権力の中心的役割は都市部が果たしているため、必然的に労働者階級が革命全体の趨勢を決定する位置についていったのです。

ロシア革命前夜の国内の状況を簡単にまとめるとこんな感じでしょうか。

特に、僕の好きな分野でもあるマルクス主義に関しては今後も語っていきたいと思います。

この他にも、ロシア革命において特に重要な役割を果たし、そして数々の議論の対象となった農民の問題や、あるいは多くのボリシェヴィキを輩出した少数民族の問題など様々な論点、ロシア革命において語るべき点はありますが、今回はこの辺で終わりにしておきます。

歴史系であれば、大体どの分野でも語れるので、何かリクエストがあればお待ちしております!



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