川崎の集団接種で顕在化した問題点
先日、川崎市幸区で新型コロナウイルスのワクチン接種の大規模訓練が行われたことは記憶に新しいと思います。
この集団接種の訓練で明らかになったのは、問診に時間がかかるということです。
特に、高齢者は多くの場合、何かしらの健康的問題を抱えている場合が多く、集団でまとめて行うには自治体側の負担もワクチン接種を受ける側の負担も大きいと考えられます。
高齢者に限らず、何かしらの病気を持っていたりする方は一定数いるはずであり、そういった方々に一から問診をしていては接種の効率が悪くなってしまいます。
つまり、出来るのであれば、個々の普段の状態を知っているかかりつけの医者に個別接種してもらうのが1番良いのです。
練馬区モデルとは?
練馬区モデルとは、かかりつけ医など診療所での個別接種を軸として、集団接種でそれを補うという方式です。
ファイザー社のワクチンは、1セットが1170回分と数量が多いのが特徴として挙げられます。
その為、厚労省は当初、集団接種を軸と想定していましたが、現在では練馬区モデルを先進的な事例として紹介する通知を各自治体に出しています。
練馬区によると、約250カ所の診療所での個別接種をメインに、区立施設や学校の体育館での集団接種を組み合わせることで、短期間での接種完了を想定しているとの事です。
京都市などは既に練馬区モデルでの接種を採用する考えだと言います。


川崎市における集団接種訓練において顕在化した問題点を解決した、この練馬区モデルによって、効率的な接種が全国の自治体で行われることが望まれます。
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