政治 -politics-

世界最年少首相セバスティアン・クルツ(墺)とは(若者が政治を変えていく②)




世界では若い世代が政治をどんどん動かしています。
30代、40代の指導者が海外で次々と輩出されていくなかで、日本はいまだに国会議員の平均年齢が54歳という現状があり、閣僚においては平均年齢が61歳です。
悪い意味で保守的で、変化を嫌う日本政治の世界にも、若い世代、現役世代の政治家が将来のことを本気で考え、若いリーダーが台頭し、抜本的な改革を進めていく必要があると感じます。
勿論、50代以上の政治家が悪いとかそういう事ではありません。特定の世代だけで政治を動かすのではなく、様々な世代の政治家が協力することによって、日本はもっと革新的に良くなっていくのではないかと思います。

「若者が政治を変えていく②」で取り上げるのは、ハプスブルク家の貴族を連想させるような、古風な気品を兼ね備えた若きリーダー、オーストリアの首相セバスティアン・クルツ(国民党)です。

世界最年少首相としてオーストリア国民からも高い人気を得ているイケメンのクルツ首相ですが、彼はどのような人物なのでしょうか。



彼は27歳で外相となり、それから4年後に31歳で首相に就任しました。

支持率が大きく落ち込んだ国民党の救世主として、2017年6月に新しい党首に就任し、若者や女性を積極的に登用して党のイメージ刷新に努め、党を立て直しました。

その結果10月の選挙で勝利し、カリスマ的な若手指導者として、2020年現在まで国民の高い人気を得ています。

「世界は大きく変貌し、我々は今、世界中の新たなプレイヤーと新たなルール、新たなスピードのもとで新しい領域に踏み込んでいる。とくにグローバル化、デジタル化、そして可動性は国を変えただけでなく、今後さらに変え続けるだろう」(2017年12月の議会演説)

最初の連立内閣で極右政党の自由党と組んだ保守派として知られているセバスティアン・クルツですが、汚職疑惑で連立は崩壊し、現在は環境政党「緑の党」と組むという異色の連立政権を率いています。

政策としては、緑の党のラディカルな環境政策の推進と引き換えに、移民・難民政策は国民党の右派的政策を進めています。

そして右派ポピュリズム政権としての印象が強いクルツ政権ですが、若い指導者らしく多様性にも一定の理解があり、新しい事を積極的に取り入れていく人物です。

クルツ内閣では、17人の閣僚のうち女性を8人登用することで、オーストリアではじめて女性閣僚数が男性の数を上まわりました。

また、ボスニア=ヘルツェゴビナ生まれで、10歳の時に難民としてオーストリアに移住したという経歴の法務大臣ツァディックは、初めてのオーストリア生まれでない大臣となっています。

そのような一面もある現在34歳のクルツ首相の下で、全く考えの違う異色の連立政党がこれからどのようになっていくのか目が離せません。

クルツ首相のような、若い政治家だからこそ、数十年先の将来を全て自分事として考える事ができ、目の前の既得権益や古い常識に縛られずに、新しい技術や、変化し続ける社会に適応する事ができるのだと思います。




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