今回は、地方議員の「費用弁償」に関してです。
各地方議会の議員さんには、本会議や委員会への出席の際に交通費などとして「費用弁償」が支払われます。
これは報酬の二重取りではないかと批判も多い古い制度なのですが、なぜ未だに無くならない(もしくは改善されない)のでしょうか。
区議会の費用弁償の実態
東京23区の区議会では、
台東・墨田・荒川・杉並・豊島・練馬が費用弁償なし
千代田・世田谷・品川が実費相当
港・目黒・渋谷・北が2,000円
中央・新宿が2,500円
文教・江東・大田・中野・板橋・足立・葛飾・江戸川が3,000円
となっています。因みに僕の地元川崎市は実費相当が支給されているようです。
もし民間企業であれば、交通費なんて一番安いルートで計算し、掛かった費用のみ精算する事が普通だと思います。
しかも、区議会議員は全員が区内に住んでいるのだから、交通費なんて往復数百円で済むはずです。
僕は日々江東区の全域で政治活動していましたが、江東区はバスが死ぬほど走っている地域です。
道を間違えたとしても毎回3,000円なんてかかるはずありません。(江東区に限った事ではないですが)
これに関して、江東区では区民からの廃止して欲しいとの陳情も出ているといいます。
しかし江東区議会において、令和二年第二定例会の議会運営委員会では、この「費用弁償」に関しての議論は非公開で議事録の残らない「議会制度のあり方検討会」で議論されるという事になったようです。
区民からの陳情が出ている案件を、区民の見えない所で意思決定してしまうという議会の運営のなされ方にそもそも疑問が湧きます。
そして、区議の方々は選挙の際に散々訴えていた「区民の為の政治」を行うのであれば、本当に区民が一回3,000円の交通費の定額支給を適切だと考えているのか再考して欲しいと感じます。
どう考えても、「普通の感覚」から外れた税金の使い方なのではないでしょうか。
完全に議員特権にすがっているとしか思えません。
しかも、議事録に残らない場所で議論する事で、そのタチの悪さを晒さないようにしているのです。
もちろん江東区だけでなく、実費精算されていないすべての区で議論して欲しいと思います。
こういった無駄な税金の使われ方の見直しを徹底し、日々情報発信して欲しいです。
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