政治 -politics-

緊急事態宣言が31日まで延長に…!日本経済はどうなるのか歴史に学べ!

先ほどの記者会見で、安倍総理は緊急事態宣言の対象地域を全国としたまま、今月31日まで延長することを決定したと明らかにしました。

そして、「これからの1か月は、緊急事態の収束のための1か月であり、次なるステップに向けた準備期間だ」と述べています。

さあ、ついに緊急事態宣言が終わる・・・と思った矢先に、今月末まで延期になってしまいました。

日本経済はこの先どうなるのでしょうか。

未来のことを考えるときに参考になるのは過去の歴史です。

ちょうど1世紀ほど前、世界はスペイン風邪というインフルエンザが流行していました。

日本の内政を担当していた内務省の調査によると、国内では3回のピークがあり、第1回目のピーク(1918年8月~1919年7月)には患者数が2100万人以上、死亡者は26万人に達したとされています。

2回目のピーク(1919年8月~1920年7月)は患者数が約241万人と大幅に減り、死亡者数も12万8000人と半減しました。さらに3回目のピーク(1920年8月~1921年7月)になると、患者数は22万4000人、死亡者数は3700人となり、その後、感染は終息しています。

当時の日本の人口は5500万人なので、一時は人口の4割程度が感染していたという計算になります。

では、当時の経済はどのような状況だったのでしょうか。

1917年の実質GDP(当時はGNP)成長率は9.0%、1918年は8.6%、1919年は5.0%と高成長が続いています。

感染が終息した後の1920年はマイナス成長に転じていますが、総じて経済は好調だったようです。

当時の日本は新興国なので基本的に高成長でしたが、それでもこの成長率はほかの時期と比較してかなり高いと言えます。

この時期の日本はなぜ好景気だったのか…?

日本史をやっていた人ならお分かりですね。

この頃の日本経済は、大戦景気と呼ばれており、第一次世界大戦の影響で物資の需要が高まっていて日本はかなり経済が好調でした。

というのも、サラエボ事件を発端とする第一次世大戦の勃発によって、ヨーロッパが戦火に飲み込まれ、企業活動が大幅に縮小したことで、戦争とはほぼ無縁だった日本企業には数多くの注文が舞い込んだのです。

各社は空前の好業績となり、株価も急騰しています。

そしてそれに合わせて賃金も上昇したことから、雰囲気的には1980年代のバブル経済のような状態になったようです。

急に大金持ちになる人も続出し「成金」という言葉がよく使われるようになりました。

スペイン風邪はこうした中で発生したので、初期段階では景気に対してそれほど大きな影響を与えなかったと言われています。

アメリカも日本と同様、戦争による直接的な被害を受けなったので、経済は順調に推移していました。

しかし、ヨーロッパは大戦による被害のせいもあり、イギリス経済だけが何とか横ばいを保っている状態でした。

株価を見てみると、感染による死者が急増した1918年には、2回目となる株価バブルがスタートしており、スペイン風邪の影響はあまり見られません。

ところが、株価バブルの頂点と、感染ピークの2回目はほぼ一致しており、感染爆発と同時に株価は暴落し、その後、長い不況に突入する結果となったそうです。

1次世界大戦後の不況はかなり長引き、10年間のデフレを経て昭和恐慌へとつながっていきます。

 

また、当時の日本政府は、今と同様、学校の一斉休校を実施したり、イベントの自粛を呼びかけるといった施策を行っていました。

また、マスクの着用やうがい手洗いの実施が呼びかけられており、これも今の施策と同じです。

しかし一連の対策が極めて有効に作用したのかというとそうでもないらしく、結局のところは多くの人が感染し、集団免疫を獲得することで、終息に向かったと見てよいと言われています。

そして1920年代のアメリカは、欧州復興特需で経済を急成長させ、ヨーロッパ各国も、戦後処理が一段落してからは、敗戦国のドイツを除いてそれなりの安定成長を実現しています。

しかし日本だけは、経済の体質転換が進まず不景気が続き、そのまま世界恐慌を迎えてしまいました。

日本経済だけが一人負けしてボロボロの状態となり、軍部の台頭によって最終的には無謀な戦争に突入したのです。

一連の出来事がもたらした結果は言うまでもなく、終戦による日本経済の破綻とハイパーインフレでした。

つまり、スペイン風邪の流行は、直接的には経済に大きな影響を与えませんでしたが、日本経済が低迷する一因となっていたのだといえます。

日本経済はここ数年、消費の低迷が続くなど、経済の基礎体力が著しく低下しています。

ここでアメリカが景気後退に陥った場合、日本経済への打撃は計り知れません。

歴史を教訓にするならば、このコロナの影響で日本経済が底割れするような事態は何としても回避しなければならないのです。

そうした中で緊急事態宣言の延長・・・。日本経済は果たしてどうなるのでしょうか。

参考↓

緊急事態宣言が31日まで延長に…!日本経済はどうなるのか歴史に学べ!” への1件のフィードバック

  1. 史上初の出来事なので類似の事象を探すのは難しいですね。大切なのは日本経済の現状はアベノミクスの結果ですからそれをウイルスのせいだと考えるのは間違いです。しかしそういう観点は全て無視して新しい生活様式を考える日本民族の未来は明るい。潰れるものは潰れ死ぬ人は死んでアベノミクスの成長戦略を理解しているものが勝つ。そして2ヶ月後からプラス成長に転ずる。と私は感じる。

    アベノミクスという政策は7割近い世論の支持を得て史上最長政権を支えた。これが悪い結果なら日本はバカの集団ともいえますね。それならそれでいいんじゃない?身を持って実感しているよ馬鹿者の人生は無条件に幸せです。歴史も経済もかんけーないねw

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です