全国の政令市の中で、五大都市と言えば、横浜・大阪・名古屋・札幌・福岡が挙げられます。
それぞれ人口は、横浜(374万人)、大阪(272万人)、名古屋(231万人)、札幌(196万人)、福岡(158万人)です。
そして、我らが川崎市は人口152万人。
2019年に神戸市を抜いて6位に躍り出ました。
「工業地帯」「治安が悪い」というイメージから一転、武蔵小杉や新百合ヶ丘などの開発が進み、交通の便も良いことから新住民が急増しています。
人口増加率は30%近く、全国第一位です。
たしかに、南部(川崎区)の川崎駅よりも先の方は少し荒れていたり、日本で1番空気が汚ないと言われる地域があったりしますが、それでも賑やかで産業の盛んな地域です。
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東京と横浜という全国でも最大級の大都市に挟まれ、その影響を強く受けて混沌とした街・川崎。
様々なバックグラウンドを持った人が住む多様性の街として、新住民も外国人も本当に多様な人たちが賑やかに暮らしています。
一方で、川崎は日本の縮図、分断の象徴として語られることもしばしば。
そんな中、地元川崎の悪い印象・環境を転換していくため、若者たちは活動を起こしています。
その象徴がBAD HOPです。川崎で育った若者は彼らに影響を受けた人も多いかもしれません。
川崎区で1995年に生まれたメンバーを中心に構成されるBAD HOPは、音楽業界でもいまもっとも注目されているグループだ。
(中略)
これまでひどい環境から抜け出すには「ヤクザになるか、職人になるか、捕まるかしかなかった」不良たちに、BAD HOPは新たなロールモデルを提示した。そればかりか地元への誇りも与えたのである。いま川崎は、彼らの後に続こうとする子どもたちによってヒップホップの聖地になっている。彼らは自分たちが置かれた環境を、ラップを通じて見つめ直している。
ヘイトデモも地元への誇りを目覚めさせた。この街で生まれ育った者たちが、それぞれのやり方で地元の矛盾と向き合い始めている。
(以上、太字筆者加筆)
この国の未来は「川崎市」に凝縮されている 「リバーズエッジ」から見る日本の未来
北部には大自然と再開発によって発展した都市、中部から南部にかけてタワマン群や大型ショッピングモール、そして最南端には繁華街、コリアタウンや不良、ヤクザ、右翼、工業地帯という、まさしく混沌とした環境のなかで、それぞれが模索しながらも発展を続けているのが川崎なのです。
日本の近代化と産業を牽引し、同時にその弊害にも苦しめられてきた川崎市。
150万都市となり、日本で6位の大都市となった川崎市が、これからどのように変貌をとげて発展していくのか、地元で20年育ってきた僕としては楽しみでもあります。
【川崎市ブランドメッセージ2021】

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